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世界3大運河クルーズ
一度は行ってみたい世界3大運河のパナマ運河、スエズ運河、キール運河のご紹介。人気のギリシャ・コリントス運河もお忘れなく!クルーズで人気の運河航路です。

パナマ運河は、パナマ共和国にある全長約80kmの運河で、太平洋と大西洋を結ぶ重要な海上交通路です。南アメリカ大陸の最南端にあるホーン岬を迂回するよりも、航海距離と時間を大幅に短縮できます。
運河の仕組み
パナマ運河は、太平洋側と大西洋側の水位差を調整する「閘門(こうもん)」と呼ばれる巨大な水門を持つ「閘門式運河」です。
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高低差: 運河の中間地点には、海抜約26mの人工湖であるガツン湖があります。
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閘門の役割: 船は、この高低差を乗り越えるために閘門を段階的に通過します。
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水位の調整: 閘門内で水を出し入れすることで水位を上下させ、船を次の区間に移動させます。
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淡水の利用: 閘門の操作にはガツン湖の淡水が使用されます。そのため、深刻な水不足になると通航制限が課されることがあります。
歴史
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フランスによる建設: 1881年、スエズ運河を完成させたフェルディナン・ド・レセップス率いるフランスが建設に着手しましたが、黄熱病やマラリアの流行、劣悪な衛生環境などによって工事は難航しました。
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アメリカによる完成: 1903年にアメリカが建設を引き継ぎ、衛生管理の徹底と最新の技術を駆使して工事を推進しました。
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運河の開通: 1914年8月15日にパナマ運河が開通しました。
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パナマへの返還: 運河地帯を管理していたアメリカから、1999年末にパナマへ全面返還されました。
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拡張工事: 船舶の大型化に対応するため、2016年には拡張工事が完了しました。これにより、以前より大型の船も通過できるようになり、運河を通過できる最大サイズの船は「ニュー・パナマックス」と呼ばれています。

ドイツ北部に位置するキール運河は、北海とバルト海を結ぶ全長約98kmの運河です。正式名称は「北海バルト海運河(Nord-Ostsee-Kanal)」で、ユトランド半島を迂回するよりも航路を大幅に短縮できます。スエズ運河、パナマ運河とともに、世界三大運河の一つに数えられています。
運河の仕組みと特徴
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水平式運河: スエズ運河と同様、運河全体の水位がほぼ一定の「水平式」運河です。
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閘門: 水位調整のための閘門は基本的に不要ですが、潮の干満差に対応するため、北海側とバルト海側の出入口にそれぞれ閘門設備が設けられています。
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交通量: 貨物船やヨットなど、年間3万隻以上が通航する、世界でも有数の交通量を誇る運河です。
歴史
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建設の経緯: 当初は、ドイツ海軍が軍事的な目的で艦隊を北海とバルト海の間で迅速に移動させるために建設されました。
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建設期間: 1887年から1895年にかけて建設されました。
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拡張工事: その後、大型船の通航に対応するため、1907年から1914年にかけて拡張工事が行われました。

スエズ運河は、エジプトのスエズ地峡を南北に縦断し、地中海と紅海を結ぶ人工の水平式運河です。全長は約193kmで、アフリカ大陸を迂回することなくヨーロッパとアジアを結ぶ最短の航路として、世界貿易の重要な動脈となっています。
運河の仕組みと特徴
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水平式運河: スエズ運河は、パナマ運河のように水位を調整するための閘門(ロック)を持たない「水平式」の運河です。これは、運河の両端にある地中海と紅海の潮位の差が小さいため、水位調整が不要であることによります。
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航行方法: 船は、片方向ずつ単独で航行するか、複数の船が艦隊を組んで運河を通過します。2015年の拡張工事以降は、一部で大型船の双方向航行も可能になりました。
歴史
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開通: 1869年、フランス人外交官フェルディナン・ド・レセップスの主導で建設され、開通しました。しかし、建設にあたっては、多くのエジプト人労働者が過酷な強制労働に従事しました。
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イギリスの支配: 開通後、エジプト政府の財政難により、1875年には株式がイギリスに買収され、イギリスが運河の支配権を握りました。
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国有化: 1956年、エジプトのナセル大統領が運河の国有化を宣言しました。これに対し、イギリス・フランス・イスラエルが武力行使に踏み切り、第2次中東戦争(スエズ動乱)へと発展しました。
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拡張工事: 2015年には、一部区間の拡張・新運河の開通が行われ、通航容量の増加と航行時間の短縮が図られました。

コリントス運河は、ギリシャのコリントス地峡に位置し、ペロポネソス半島とギリシャ本土を隔てる全長約6.3kmの運河です。エーゲ海とコリンティアコス湾を結び、古代からの構想を経て1893年に開通しました。
運河の特徴
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人工の峡谷: 最大約79mの高さに及ぶ切り立った断崖の間を船が通航する、まるで人工の峡谷のような景観が特徴です。
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水平式運河: スエズ運河と同様、水位を調整する閘門を持たない「水平式」の運河です。
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降開橋: 運河の両端には、橋桁が水中に沈むことで船の通行を可能にする珍しい「降開橋」が設置されています。
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観光名所: 現代の大型貨物船は通過できない狭い幅(約20m)のため、国際的な物流の要衝としての役割は小さいですが、観光名所として多くのクルーズ船や観光客に人気があります。
歴史
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古代からの構想: 紀元前7世紀には運河を掘るという考えがあり、古代ローマ皇帝ネロは実際に工事を始めましたが、完成には至りませんでした。当時の船は、運河のルートとなる地峡を陸上輸送するための軌道「ディオロス」を利用していました。
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近代的な建設: 19世紀後半、スエズ運河の成功に刺激され、運河建設の機運が高まります。1882年にフランス企業が着工し、1893年に完成しました。
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航行の課題: 地盤が不安定なため地滑りが発生することがあり、たびたび通航が閉鎖されることがあります。
パナマ運河クルーズの主な乗船地
東行き航路(主に秋になるとアラスカ航路を運航した客船がパナマを経てカリブ航路への配船で移動)



西行き航路(主に4月頃カリブ航路を運航した客船がパナマを経てアラスカ航路への配船で移動)



パナマ運河クルーズで立ち寄る主な寄港地(航路により異なります)










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